ジャンクフードと脳
子供の頃からスナックやファストフードばかり食べていると脳の発達が阻害されることがわかった。加工食品やフライ類は若者の脳の発達を妨げるばかりか、精神の発達にまで影響が及ぶ恐れがある。いわゆる「悪性」脂肪を多量に摂取することによって脳の働きが鈍り、加えて伝達器官の機能まで阻害される。悪性脂肪に類に「トランス脂肪」というものがある。
こんな物のことは聞いたことがないという人も多いかもしれない。でも、そういう人もまちがいなくこれを食べている。トランス脂肪は、肉や乳製品の中に少量が自然に含まれている。しかし、我々の口に入るトランス脂肪のほとんどは、加工食品中に含まれるものである。トランス脂肪は、植物油に水素を送り込んで、部分的に水素添加された油や固体のマーガリンを作る過程で生じるのである。
このような種類の脂肪は、使い道が多いし日持ちもよいために、工業的には歓迎される。しかし、栄養学の専門家は、トランス脂肪は健康には壊滅的影響をあたえると言っている。飽和脂肪からは、コレステロールを含む「悪玉」の低密度リポタンパク(LDL)と「善玉」である高密度リポタンパク(HDL)の両方が作られるが、トランス脂肪はLDLを増すだけで、HDLの量には影響しない。だから心臓病の危険を上昇させるのである。
【source】非難を浴びるトランス脂肪(BioNews Archive)
トランス脂肪摂取量を1日につき女性は4.4g、男性は5.6gまでに抑えたほうがいいと推奨されてはいるが、1日につきたったの1g摂取していくだけでもそれが長年続くことによって、心臓病にかかる危険性が上昇するとする研究のデータもある。現代の子供は二次、三次加工食品ばかりを口にしている。また十代の若者達が摂取するカロリーのうち40%が脂肪の摂取によるものなのである。
一生涯の脳障害も
専門家は発展途上である子供の脳にトランス脂肪を与えつづけることは、脳に一生残る障害を与える可能性もあると指摘する。アレックス・リチャードソン博士(女性/オックスフォード大学生理学研究所/食糧と行動に関する調査団体共同ディレクター)が言う。「トランス脂肪は脳内にある良性脂肪を排除しながら脳に入りこむことによって細胞に情報を送る伝達器官に影響を及ぼすのです。」
「ポテトチップスやビスケット、ケーキなどを食べる毎に、子供達は致命的な有毒脂肪で体内を満たしているのです。トランス脂肪には健康に繋がる要素は何一つなく、それどころかその摂取は多大なる健康を犠牲にするのである。それにもかかわらず今の子供や大人達の中にはトランス脂肪が含まれた食物しか食べない人達までいるのです。脳の構築や体を正常に維持するために欠かせない良質脂肪からトランス脂肪にとってかわられることによって脳の働き及び身体機能は低下してしまうのです。」
脳機能の鈍化
リチャード博士の主張をサポートする栄養学者パトリック・ホルフォード氏(脳生物学センター長:栄養学の見地からメンタルヘルスの問題に取り組む機関。)は言う。「トランス脂肪は脳に適合することは出来るが、脳の伝達器官が正常に働くことを妨げてしまうのです。それは専門知識のない人の言葉を借りれば、脳の回転が鈍くなる、と言うでしょう。しかし脳の回転が鈍くなると言うことは事実上その人自身が鈍くなると言うことです。子供を持つ両親は水素添加された食物やフライ類を食べるのは避けるべきなのです。ラットを使った研究では、脂肪の高い食事は、学習能力の低下や記憶能力にも問題をきたす、という結果が出ました。」
リチャードソン博士は言う。「人間の場合もラットと似たような影響が出ている可能性があるとして、この研究結果は専門家の間で深刻な問題として受け止められています。ラットに壊滅的な学習能力の低下が見られれば当然我々人間の子供達への影響も懸念されるでしょう。トランス脂肪は産業発展の過程で産み出された副産物であるのに、今まで誰もそれが脳に与える影響について調べる者はいなかったのです。我々人間もまた暢気なモルモットなのです。」
食品メーカーを代表する食品飲料連盟のスポークスマンは言う。「英国の食品生産業界は技術的に可能な限り食品に含まれるトランス脂肪の含有量を下げる公約をしており、実際の製造過程でも積極的にその試みを実行しています。」トランス脂肪が問題として取り上げられたことにより行動を起こしたメーカーもあります。マクビティーズ(McVitie's(商標)英国のビスケット・クラッカー類製造会社)はビスケット製造法を変更、マスターフーズはマーズ(Mars(商標):米国のM&M/Mars,Inc.製のチョコレートバー)から脂肪分をなくした、等々。
【source】Too much junk food does clog the brain(Daily Mail)

