2005.11/07(月) | 編集
火山の噴火、それは確かに破壊的な存在かもしれない。しかし噴火には、温暖化による海水面の上昇を抑える働きがあるというのをご存知だろうか。
この事実を突き止めたのはCSIRO。彼らの研究によれば、火山の噴火によって大気中に撒き散らされる浮遊粉塵(エアロゾル)が、大気、そして海水の温度を一時的に冷却するのだという。
そしてそのエアロゾルによって、海水面の上昇を毎年1.8mm程抑えられているのだそうだ。
研究チームのリーダーJohn Church博士は言う。「我々の研究によって、噴火がどのようなメカニズムで海水面の上昇に影響を与えているかが明らかになりました。」
「大きな噴火後は1年ないし2年ほどは、海水が冷却され、水面が降下するということが判明しました。たとえばフィリピンで91年に起こったピナツボ火山の噴火の後、海水面に約5mmの降下が見られたんです。」
「この発見は温暖化の研究において非常に重要な意味を持っています。なぜなら今まで噴火という現象は、温暖化、そして海水面の上昇に拍車をかける要因とされていたからです。」
火山には一度噴火が起きると、それに起因して他の火山も噴火する傾向があるという。そのため、一度の噴火で一時的に冷却された海水が再び噴火前の温度に戻らないという効果があるのだそうだ。
「温暖化の学説を批判する声の一つとして、海水面上昇の加速が見られない、というものがありますが、その真相はここにあったのです。」
【source】Volcanoes are our friend(NEWS.com.au)
【備考】気候変動の原因を探る(全地球史)
[author]エアロゾルには冷却効果があるそうですが、逆にオゾン層を破壊する働きもあるみたいです。 キーワード:成層圏エアロゾル オゾン

