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2005.11/11(金) | 編集

死は単に二つの世界の結節点でしかないのかもしれない。

dusha死について一度も考えたことがない人間がこの世にいるだろうか――。肉体的な死が訪れた後、自分という存在は一体どこへ行くのか。呼吸が止まると同時に全てが終わってしまうのだろうか、肉体は滅びても魂だけは生き続けるのだろうか、と。

ロシア語で魂のことを「dusha」と書く。この単語は「息」という単語と語源が一緒である。いつの時代にも、生命が存在している限り、そこには生と死が遍在している。その世界に長い間住んでいる我々人間はいつしかこう思うようになった。「人間の内には、肉体とは異なる何かが存在している。」と。そして我々はそれを「魂」と呼ぶようになった。

オーストラリアのアボリジニーの伝承にも魂の概念が存在している。彼らは、子供の魂を宿した樹木や岩、そして動物などのそばを女性が通り過ぎることによって、その女性は妊娠すると考えていた。

オーストラリアだけでなく、魂の概念はアジア、ヨーロッパ、アメリカ、アフリカにも存在している。たとえば、古代エジプト人たちは、魂を肉体の構成要素であるとみなしていた。

また、どのような宗教もその場所は違えど、肉体のどこかに魂が宿っていると考えている。古代バビロニアでは耳に、またユダヤ人たちは血に魂が宿っていると考えていた。

しかし一方で、魂は身体の部分部分に宿っているのではなく、肉体全体に充満しているという考えもある。ロシア正教会Russian Orthodox Churchの主要人物の一人であるロストフスキー・ドミトリDmitry Rostovsky氏はこの考えに賛同している。

以前、ドイツのLubeck大学の心理学者達が、7歳から17歳の子供たちに、魂が肉体のどこに宿っているかの質問をしてみた。最年長の子供たちは、身体の中に遍在していると答え、また最年少の子供たちは、心臓の中心から少し左にずれた部分に宿っていると答えた。そのほかにも頭や目、更にはみぞおちとの回答もあったそうだ。

最近になって、魂は心臓に宿っているとする説の正当性を裏付ける確証が出てきた。アメリカ、デトロイトのSinai病院の精神科医ポール・ピアソールPaul Pearsall氏は心臓移植を受けた140人もの患者について研究を行い、著書『心臓の暗号The Heart's Code』でその研究結果を発表している。

それによると、ピアソール氏は、心臓に自我が存在していると結論付けている。また、脳が心臓をコントロールしているのではなく、心臓が脳をコントロールしているとの言及も見られる。さらに、感情、恐怖、理想、思考の類は全て心臓細胞が司っているとする見解も示している。そしてこの細胞記憶がすなわち魂であり、その魂は心臓移植によって人間から人間へと移動するのだという。

心臓移植を受けた41歳の男性の事例を見ると、その男性は心臓移植を機に人間性が劇的に変化してしまったのである。具体的に言うと、彼は本来落ち着きがあり、地味な性格であったが、術後はその性格が一変し、感情の起伏が激しく、軽率な振る舞いをするようになったのである。

彼の肉体に埋め込まれた心臓は、電車の人身事故で命を落とした19歳の少女のものであった。

もうひとつ例を挙げるとすると、ダンス教師をしていたSilvia Clairさんの事例がある。彼女は50歳のときに心臓手術を受けることとなった。手術は無事成功し、彼女が意識を取り戻すと、何故か最初にビールのことが頭に浮かんだのだと言う。

更にその後、彼女は幾度となくT.L.なる謎の男性の夢ばかりを見るようになる。不思議に思った彼女が調べてみると、移植された心臓の持ち主が、イニシャルがT.L.の18歳の青年だということが判明した。さらに彼の遺族の話から、彼が冷たいビールをこよなく愛していたこともわかったのだ。

1990年の暮れに、あるセンセーショナルなニュースが世界を駆け巡った。それは米国の研究所が、魂の質量を計測することに成功したというものであった。この研究によって、死亡前と死亡後の体重には、2.5〜6.5gの誤差があることが発見されたのだ。つまりそれが魂の質量だと言うのだ。しかし実は類似した研究が1915年にも行われている。その研究を行ったのは同じく米国の研究所で、そのときに導き出された魂の質量は22.4gというものであった。

dusha22001年、イギリス人科学者Sam Parnia氏とPeter Fenwick氏が、人間は脳死後も恐らく意識がある、との驚くべき発表を行った。この発表は、臨死体験をした(臨床的に死亡と認定されたが、後に蘇生した、息を吹き返した)63人の協力のもと行われた実験結果に基づいている。

彼らのうち56人は、残念ながら死んでいた際の記憶を全く有していなかった。しかし一方で4人が、歓喜や平穏といった感情で満たされ、非常にいい気分だった、また、時間の進み方が速かったとの証言をしている。さらに彼らは、まばゆい光に照らされ、天使や聖人のような神話上の存在に出会ったとの証言もしている。

彼らは一様に、自分は向こうの世界へ足を踏み入れたものの、再びこちら側に引き返してきた、と証言しているのだ。

ここで断っておきたいのは、彼らはいずれも宗教家でない。彼らの家計図も調査されたそうだが、それでも彼らと宗教を結びつけるものは何一つなかったのだ。つまりこの臨死体験は宗教的狂信からは説明できないのだ。

Sam氏とPeter氏は、酸素の欠如によって脳の機能が停止するとする従来の考え方を否定している。というのも、彼らが扱った患者の中枢神経を調べても、酸素飽和濃度の明確な低下が見られなかったからだ。

更に、まだ仮説の段階ではあるが、臨死体験時に見える映像が蘇生処置の際に投与される薬の不調和によるものである、とする説もある。つまり臨死体験として患者らが見たものが、実は薬の投与によって引き起こされた幻覚に過ぎないとしているわけである。

2001年の12月オランダ人科学者Pim Van Lommel氏らが、臨死体験に関する最大規模の調査を行った。その結果はイギリスの医学雑誌Lancetに掲載されており、その内容はSam氏らが行った上記の発表内容に類似していた。

Van Lommel氏らは、その発表に際して、臨死体験時の光景は、中枢神経の機能が停止した瞬間に出現するとの見解を示している。これは、意識が脳の活動とは別に存在していることを意味している。つまり意識を司っているのは脳ではない、ということになるのだ。

この見解の根拠として、Van Lommel氏は臨死体験のある事例を挙げている。

「ある1人の男性患者が昏睡状態のまま蘇生室に運ばれ、あらゆる蘇生処置が施されたが一向に意識を取り戻す気配がなかった。脳の機能は停止し、脳波計には左右にまっすぐに延びた線がピクリともせずに表示されていた。

処置に当たっていた医師たちは、なんとか彼を蘇生させようと気管内挿管(気管にチューブを入れ呼吸を補助する)を行った。その際に患者がしていた入れ歯が邪魔になったため、入れ歯を抜き取り、チューブを挿入し、蘇生処置を続けた。

その1時間後、患者の心臓は動き始め、血圧も正常に戻った。つまり蘇生したのだ。

その1週間後、その患者が看護婦にこう言った。「もうそろそろ入れ歯を返してくれないか?(蘇生処置の際に)カートの引き出しに入れただろ?」と。

彼の言うとおり、確かに入れ歯はカートの引き出しにしまったのだ。しかし蘇生処置の際には彼の脳は停止していたはずである。疑問に思った看護婦が彼に問いただすと、彼は自分が死んでいく瞬間を上から見ていたのだと答えた。

それだけではない。蘇生室での様子や医者たちの処置についても彼は事細かに説明することができたのだ。

彼は上からその様子を眺めながら、医師たちが自分の蘇生を諦めてしまうのではないかと怯え、自分がまだ生きているということを何とか知らせようとしたのだと語った。」

Van Lommel氏はこの他にも、男性よりも女性のほうが強固な意識(魂)を持っていることや、向こうの世界に深入りしすぎた患者はたとえこちら側に戻ってきても、蘇生から一ヶ月後には死亡してしてしまうこと、更には、盲目の患者でも、我々と同様の臨死体験(視覚的なもの)を体験できるということなどを発見している。

世界中の科学者たちが、この魂の存在を解明するべく躍起になって研究を行っている。私たちが出来る唯一のことは、死という現象があの世とこの世を結ぶ結節点でしかないと言うことを信じることだけなのかもしれない。

【source】Scientists claim life after death exists(Pravda.ru)

【see also】
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COMMENT
興味深いお話ですね。
以前から、魂の存在について、色々と研究あるいは考察されてきていましたが、もしかすると、科学的に説明がつく時代が来るのかも知れませんね。
でも、そのときには、いかなる宗教の概念も覆っているかも知れませんが…。
2005/11/12(土) 05:32 | URL | 静葉 #-[編集]
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