シンガポール―今日(土曜)、Gleneagles病院は、生後15ヶ月になるインドネシア国籍のシャム双生児であるAngeliちゃんとAnggeちゃんを切り離すことに成功したと発表した。2人は3本の脚と腸を共有している。
「切り離すことには成功しましたが、余談は許されません。」と医療班のメンバーは述べた。手術は朝から開始され、今も尚続けられている。
インドネシア、メダン州地方の貧困な農村で生まれた2人は、一旦は地元の医者に見放されたが、それを知ったインドネシア人の富豪が資金援助申し出てくれたのだ。2人は2月に現地入りし、その後、手術が可能かどうかの審査が行なわれていた。
この手術を担当するKeith Goh神経外科医は、2003年に行なわれたイランのシャム双生児の分離手術も手がけた人物である。彼によると、この手術では2人の少女に其々別個の消化器系をつくらなければならないのだそうだ。
2003年のイランの事例以外にも、今回と同じシンガポールで2度のシャム双生児の手術に携わった経験があるGoh氏は「うまく行くかどうかはわかりません。」と、この手術がいかに難しいかを改めて述べた。
「シャム双生児である彼女達はどうしても動作に制約が生じます。常に凝血や床ずれといった症状がつきまとうのです。」とGoh氏。
この手術での最難関は、排泄機能をどうするか?という問題である。二人は肛門を共有しているのである。
尚、この手術にはあらゆる危険が孕んでいる。3月のSingapore's Straits Times newspaperの記事によれば、2人のうち一方の心臓に穴が開いているのだという。その一方が手術中に心臓発作を起こせば、2人とも助からないだろうというのだ。
またその記事には、2人は3本の足を共有してはいるが、どちらとも1本ずつの脚しか残らないだろうとも書かれている。3本目の脚には膝と臀部(尻)の関節に問題があるのだそうだ。
シャム双生児が生まれる可能性は凡そ5,0000分の1、生きて生まれてくる可能性は200,000分の1とされている。たとえ生きて生まれてきたとしても殆どはすぐに死んでしまう。また、分離手術を受けるまでに成長し、手術が成功したとしても、その後、一方は死んでしまうという事例が多い。尚、彼らが2歳まで生きれる可能性はたったの20%しかない。
2003年にシンガポールのRaffles病院では、今まで前例のなかった成人のシャム双生児の分離手術が行なわれた。手術を受けたイラン人Ladan Bijani氏とLaleh氏は頭部が繋がっていた。その道のスペシャリスト28人と100人もの補佐役によって52時間にも及んだ大手術は、その甲斐虚しく2人とも死んでしまった。
その後の2003年の終わりに同病院で韓国籍のシャム双生児(赤ん坊)の分離手術が行なわれ、その手術は無事成功をしている。
【source】Conjoined babies separated in Singapore(Reuters)
【see also】画像あり- 寄生的頭蓋結合の少女、史上初の分離手術成功か(X51.ORG)
- 人魚症候群の少女、足の分離手術へ ペルー(X51.ORG)
- 両手両足が6本指の男性が第6指の切除に成功(X51.ORG)―他
- 結合双生児の人生
- 英国のシャム双生児裁判(千葉大資料集用論文)
- 「シャム双生児」(Google検索)

