メキシコシティ―10代の妊娠を防ぐべく政府は、生活環境に恵まれない地域の中等学校(小学校と大学の間の学校)にコンドーム販売機を設置するよう強く要求している。
社会開発省の依頼による調査で、開発が遅れている地域に住む10代の女子の15%が妊娠していたことがわかった。現在、メキシコ全土における10代の妊娠人口の統計は取られていない。
「調べによれば、ほとんどの人が、中等学校時代に性交渉を始めるという結果が出ています。」と社会開発省のアンドレス・ソリス氏は述べ、販売機設置が急を要するとしている。
今回の統計で、貧困に苦しむ地域に住む未成年の半数が性交渉の際にコンドームを使用してないことが判明し、更に20%が性感染症にかかっているという結果も出ている。
経済的に貧しい地域を対象として行なわれたこの調査は、メキシコ健康協会がカリフォルニア大学バークレイ校と共同で行なわれた。この調査は非公開に行なわれていた。
コンドーム販売機設置に教育省はGOサインを出したが、父兄や教会役員からは強い反対が出ている。メキシコ人の大多数はカトリック教徒なのである。
「若年層がコンドームを簡単に購入できるとなれば、コンドームがあれば安全だと勘違いし、性的に非常に無責任になってしまう。結果、彼らの性交渉を助長することにもなりかねません。」と国民父兄グループ会長ギュレーモ・バスタマンテ氏は販売機設置に異議を表明している。
しかし、ソリス氏はそれを考慮しても、販売機設置を急ぐべきだと主張している。
「この問題は家庭のあり方から見直す必要があります。彼らの両親は、性についての話を避ける傾向があるのです。また、ほとんどがカトリック教徒なので、性の問題を保健の面からではなく、宗教上の罪として捉えてしまうところにも問題があります。」
「更に学校教育にも問題があります。性についての知識をもった教師がほとんどいないのです。」とソリスは頭を悩ませている。
学校でコンドームを配布するという考え方は、アメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリアなどの国でも様々な論議を巻き起こしている。しかし一方で、フランスでは多くの州の学校でコンドーム販売機が設置されている。
【source】Condoms-in-school debate hits Mexico(Reuters)
【see also】- コンドーム服に貼り宣伝、無料配布に男性殺到 (中国情報局)
- 中国:バレンタインでコンドーム無料配布が好評(中国情報局)
- タクシーコンドーム無料配布(From Stockholm)
- コンドーム配布プログラムの悲惨な結果(PLA−Japan)
- 「性教育攻撃」(学校体育研究同志会大阪支部)
- アメリカ合衆国における性教育授業(ABOUT U.S.A)
- タイ:開放的な性教育で大きな成果 (アジアのニュースクリップ)
- 東ティモールコンドーム論争(その1)|(その2)(季刊 東ティモール)
- エイズに対して何ができるか(日本学校保健会)
- 避妊、妊娠、性感染症、コンドームのリンク集

